【完結】お試しダンジョンの管理人 ~イケメンたちとお仕事がんばってます!~
 そんなふたりのことは全然気にせず、ヴァンはマイペースにそう言って、来客用のソファに座った。



「……ああ、エートは職業登録してなかったのか。じゃあ、こっちへ来い」



 ウンディーネとの話を切り上げ、マオは手招きした。

 マオの正面に立つためには、ウンディーネの隣にいかなきゃなんだけど……。

 わたしはおそるおそるウンディーネの近くに寄った。

 ウンディーネはにこにこ顔だ。
 
 な、何で?



「エート、何も考えずに、おれの目を見ろ」



 そ、そんなことを言われてもですね……。

 ウンディーネを気にしつつ、マオの顔を見つめる。

 うん、改めて、美形だなぁ。あまりゴツゴツとせず、それでもがっしりとした輪郭や体つきがちょうどいい……。



「おい、集中しろ」

「はい、スミマセン」



 じっとマオの目を見つめると、銀色だった瞳が、一瞬金に光った。
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