【完結】お試しダンジョンの管理人 ~イケメンたちとお仕事がんばってます!~
そうしつつ、話を続けていたのだが……。
ヴァンは、最初は注意深く話を聞いていたが、
徐々にあきれ顔になり、
ついには「はあ~」っと、大きなため息をついた。
翼をしまい、アンダーソンのすぐそばに降り立つ。
「おまえ、最低だ。……見苦しい」
ばっさりと言い切った、その瞬間。
ヴァンは思いっ切りアンダーソンのみぞおち目がけて蹴りを繰り出した。
ダンッ! とものすごい音。
そのまま、アンダーソンはふっとんでいった。
ごろごろとリングを転がっていき、リングの端でかろうじて止まる。
見ると、鎧が完全に割れ、ばらばらに砕け落ちていた。
「ぐっ、ううう!」
アンダーソンはうめき、ぐるんっと白目をむいて気絶してしまった。
や、やりすぎじゃないかな? ヴァン……。