【完結】お試しダンジョンの管理人 ~イケメンたちとお仕事がんばってます!~
「おい、城にいなくていいのかよ。
まさか、また抜け出してきたのか」
からかうように言うヴァンの問いに向かって、わたしは笑顔で答える。
「ううん。正式に、『修行』として、
父さんに、ここに勤めることを許可してもらったの!」
竜倒公爵からは、わたしが次期女王になるという推薦状をもらった。
でも、そのことに多くの国民がまだ不安と、
大きな不満をもっている。
今までの常識が、がらっと変わっちゃうわけだからね。
いくら竜倒公爵からのものでも、推薦状は一枚では足りない。
簡単にいうと、偉くて人望のある人からの推薦状がもっと必要だ。
なんてったって、久々の「女王」だし。
だから、わたしから言ったのだ。
「この国を守れるようになるために、さらなる修行をしたい」
ってね。
「わたしがここにまたやってこられたのは、
みんなのおかげだよ。
応援してくれて、本当にありがとう」