【完結】お試しダンジョンの管理人 ~イケメンたちとお仕事がんばってます!~
マオは、ま・も・のとしっかり発音してくれた。じゃあ、間違いじゃないんだ……。
「いいか。登録するぞ」
「えっ、ちょっと待っ……」
どんな職業なのか、イマイチ分かんないんだけど!
「ここに職業『魔物使い』として、エートを登録する。祝福しよう」
そう言って、マオはわたしの額を人差し指でちょいっとつついた。
瞬間、体がぐわーっと熱くなり、目と耳、のどの奥がじんじんとする。
周りがぐわんぐわんとして、立っていられなくなり、思わずしゃがみこんだ。
職業登録って、こんなのなの⁉
「あらら、大丈夫?」
ウンディーネがそう言いながら、背中をさすってくれる。
……ん?
がばっと顔を上げると、まだクラクラした。でも……。
「ウンディーネが、しゃべった!?」
確かにさっきのは、女の人の声だった。