【完結】お試しダンジョンの管理人 ~イケメンたちとお仕事がんばってます!~

 

 その言葉に、身を引きしめる。
 やれるだけのことを、やってみよう。



***

 というわけで、やってきました。
 
 ドアをくぐって、お試しダンジョン地下二階。

 今度はヴァンだけじゃなくて、マオも同行している、らしい。
 
 なんでも、魔法で姿を消してるのだとか。

 わたしの採用試験だものね。

 ヴァンにもマオにも頼れない。ドキドキだよ。

 あ、いた。
 
 カゼひきサラマンダー。
 
 ぶああっくしょーい! 
 
 と、思いっきり火を吐いている。
 
 もしかして、悪化してない?



「も、もしもーし、そこのサラマンダーさん!」



 わたしが声をかけると、サラマンダーは、こちらを向いた。



「なんじゃ? 小娘が魔物言語をしゃべるとは」



 のそのそと歩み寄ってきたサラマンダーを見て、感動する。

 うわー、すごい! 新鮮な感じ!
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