【完結】お試しダンジョンの管理人 ~イケメンたちとお仕事がんばってます!~
そのあとしぶみとわずかなえぐみがくる!
あと、思ったよりとろみがあって、飲みこみづらいことこの上ない!
なんてこと顔に出さずに、ごっくんと飲みこむ。
「さあ、毒味もすませました。
これでも、薬を飲まないなどとはおっしゃりませんよね?」
ね?
と、わたしの持てる最大限の圧力を目にこめて、サラマンダーを見つめる。
しばしにらみあいが続き……。
サラマンダーはぐぬぬぬとうなっていたが、しばらくすると、わははと笑い出した。
「小娘め、やりおったな。
まんまとのせられたわ。
毒味までされてはな。
よし、その薬、飲もうじゃないか!」
やった!
さすがは王、のせられたと分かっても、器が大きい!
と思ったら、すかさずヴァンがわたしから薬をうばい、
口を開けているサラマンダーにむかって薬を流しこんだ。
ぎゃー、そんな、いきなり!