【完結】お試しダンジョンの管理人 ~イケメンたちとお仕事がんばってます!~
サラマンダーはわたわたと体をもだえさせ、ごっくんと薬を飲みこむと、怒り出した。
「ぬぬぬ、何をするかぁっ! やはり許せん、小僧!」
「あ? おまえが飲むって言ったんだろ?」
「こ、心の準備があるじゃろうが! めちゃくちゃ苦かったぞ!」
「苦いのはほんの数秒だろーが!」
「後味が引くんじゃ! 舌がしびれるようにしぶみがきとるわ!」
ぎゃんぎゃんとヴァンとサラマンダーが言い合いをしているが、
わたしはへたりこんでしまった。
こ、怖かった~! 精神的に、もうボロボロだよぅ……。
すると、頭をなでられる感触。
「よくやったな、エート。
これで、きみは晴れてこの『ダンジョン・マンション』の管理人だ」
いつの間にか、マオが姿をあらわして、わたしの頭をなでていた。
わ、優しい顔……。