【完結】お試しダンジョンの管理人 ~イケメンたちとお仕事がんばってます!~
4.魔物使いの力
「あの、マオ。恥ずかしいから、もうそろそろ……」
なんだかんだで、なでられてかなりの時間が経っていた。
「ん? ああ、すまない。きみ……いや、おまえの頭はなで心地がよくてな。嫌だったか?」
「いや、その、嫌じゃない……デスケド……」
最後の方はもにょもにょと小さい声になってしまったが、マオには通じたようだった。
最後に頭を優しくぽんぽんとされる。
ひゃあ、や、やっぱり恥ずかしい!
「昔はヴァンにもやってやったんだが……、最近はさせてくれなくなってな」
「おい、じじいかおまえは。そんな昔のこと言ってんじゃねーよ。最近じゃなくて、もうずっとだろ」
サラマンダーと言い合いをしていたヴァンが、瞬時にツッコミを入れてきた。
へー、なんだか意外。マオがヴァンの頭をなでている時もあったんだ。