【完結】お試しダンジョンの管理人 ~イケメンたちとお仕事がんばってます!~
小さいヴァンを思い浮かべて、ほほえましさに思わず頬がゆるむ。
マオは、当時何歳くらいだったんだろうな。
うーん、こっちは想像するのが難しい……。
「おお、マオどのではないか。いつの間にやってきたのだ?」
サラマンダーも、こちらへやってきた。
「ついさっきだ。そうだ、ムドー、新しい管理人を紹介しよう。エートという」
「あ、その、改めまして、よろしくお願いいたします」
挨拶をすると、サラマンダーは、ほうほうとうなずいた。
「なるほど、なるほど。この小娘がなぁ。
度胸があって、よろしい。
よし、エートとやら、わしのことを、ムドーと名前で呼ぶことを許可しよう」
「あ、ありがたき幸せにございます」
「ああ、その堅苦しい言葉遣いも、もうよいぞ。
わしをのせるための演技だったのだろう?」
ばれたか。あの言葉遣い、疲れるんだよねぇ。