【完結】お試しダンジョンの管理人 ~イケメンたちとお仕事がんばってます!~
***
ところかわって、いつものマンションの応接室。
「つまりだな、魔物――モンスターと心を通わせ、
仲間の契約をし、いつでも彼らを呼び出せる……。
それが、魔物使いの力なんだ」
大きな机にそなえつけのイスに座り、マオが言った。
ちなみにわたしはその正面に立ち、ヴァンはソファに寝そべっている。
「えっと、呼び出せる、とは……?」
「召喚するってことだな」
うーん、よく分かんない。
実は、モンスターはダンジョンにいるだけではないんだよね。
魔王によって、邪悪な意志をもったダンジョンモンスターだけでなく、
地上には野良(のら)モンスターもいる。
あとは、観賞用として、また、大事な場所を守る護衛用として、
娯楽で行う魔物同士の戦闘用として……。
いろいろなところでモンスターは利用されているのだ。
モンスターを捕獲して、調教して命令を聞かせるようにするみたい。
でも、そこはモンスターだから、完全に言うことを聞かせるのは難しいらしいけど……。