【完結】お試しダンジョンの管理人 ~イケメンたちとお仕事がんばってます!~

***

 ところかわって、いつものマンションの応接室。



「つまりだな、魔物――モンスターと心を通わせ、
仲間の契約をし、いつでも彼らを呼び出せる……。
それが、魔物使いの力なんだ」



 大きな机にそなえつけのイスに座り、マオが言った。

 ちなみにわたしはその正面に立ち、ヴァンはソファに寝そべっている。



「えっと、呼び出せる、とは……?」

「召喚するってことだな」



 うーん、よく分かんない。

 実は、モンスターはダンジョンにいるだけではないんだよね。

 魔王によって、邪悪な意志をもったダンジョンモンスターだけでなく、
 地上には野良(のら)モンスターもいる。

 あとは、観賞用として、また、大事な場所を守る護衛用として、
 娯楽で行う魔物同士の戦闘用として……。

 いろいろなところでモンスターは利用されているのだ。

 モンスターを捕獲して、調教して命令を聞かせるようにするみたい。

 でも、そこはモンスターだから、完全に言うことを聞かせるのは難しいらしいけど……。
< 45 / 303 >

この作品をシェア

pagetop