【完結】お試しダンジョンの管理人 ~イケメンたちとお仕事がんばってます!~



「すまないな、ムドー。今はちょっと試しで呼んだんだ。
エート、戻す呪文はこれだ。
『エートの名において、友の助力(じょりょく)に感謝する』」

「ごめんね、ムドー! エートの名において、友の助力に感謝する」



 マオに続いて復唱すると、ムドーの体の下にまた魔法陣があらわれ、ムドーはそこに吸いこまれていった。



「あれ……?」



 くらりと感じるめまい。なんだか、ものすごく体が疲れて、だるい。



「ううう、マオ、ちょっと気分が悪くなったんだけど……」

「ああ、魔力切れだな。まだおまえは魔物使いのレベル一だから」



 がーん。もう、魔力切れ?

 魔力っていうのは、精神の体力って言えばいいかな。

 ほら、動くときには、体力を消耗するでしょ? 

 それと同じように、魔法を使うと魔力を使うんだ。

 魔力は、レベルを上げると、一緒に上がっていく。

 ということで、魔力の少ない今のわたしじゃあ、
 最初から仲間を大量召喚ってのはできないのね……。
< 48 / 303 >

この作品をシェア

pagetop