【完結】お試しダンジョンの管理人 ~イケメンたちとお仕事がんばってます!~
 
 じゃあなと部屋のドアが閉められた瞬間、わたしははあ~と大きなため息をついた。

 そうとう疲れがたまってたみたい。

 でも、すごく充実した一日だった。わたしの力で、生きていけるんだって分かったし。

 それに……。マオが、家族だって言ってくれた。

 うれしい。わたし、このマンションの家族になれたんだ。

 ずるずると重い体をひきずって、ベッドにたどり着き、横になるとすぐ睡魔がやってきた。

 おやすみなさーい。


***

 わたしはウェディングドレスを着て、花婿を待っていた。

 あ、これ、夢だ。

 夢の中で、夢って分かること、あるよね。

 どんな人が花婿なんだろう?

 やっぱり、背が高くて、イケメンで、優しくて……。

 あと、わたしを大切にしてくれる人がいいなぁ。

 いろんな想像をしながらしばらく待っていると、声がした。



「待たせたな」
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