【完結】お試しダンジョンの管理人 ~イケメンたちとお仕事がんばってます!~
「分かったわ。よろしく頼むわね」
そう言って、ドリアードはモンスター対応室を後にした。
ふう、わたしにも分かる案件でよかった。
ヴァンはちょうど休憩で席を外していたからね。
モンスターの中には、大事な宝物を持っていて、それを宝箱に隠している方も多い。
だから、それが冒険者たちによってとられてしまった場合のために、宝物保障制度があるのだ。
宝物保障制度では、プランによって様々だけど、
取られた宝の全額補償から一部補償までできる……って、昨日ヴァンに教えてもらったばかりだった。
それにしても、真珠……。超貴重品じゃん。
どうやって調達するんだろう?
「エートちゃん、お疲れ様~!」
「あ、キヨコ」
マーメイドのキヨコがノックもせずに入ってきた。
どうも、モンスターはノックが苦手らしい。
まあ、人間じゃないもんね、しょうがないか。