【完結】お試しダンジョンの管理人 ~イケメンたちとお仕事がんばってます!~



「エートちゃん、聞いてよ~。
仲良くしてる、ウンディーネの子がいるんだけどねー、その子、彼氏できたんだって! 
もー、お互い彼氏なんてコリゴリだ、
ひとりで生きていくんだって誓い合ったのに、ひどくない!?」

「えーと……」



 これは、ダンジョンに対する苦情なのだろうか。

 だったら対お客様モードで敬語にするんだけど。

 いや、単なる世間話だろうな……。

 キヨコのおしゃべりは止まらない。



「まあ、わたしももう三百歳だし? 
そろそろ特定のいい人みつけないとヤバイかなーなんて、
思ってたりもするわけよ。
母さんもうるさいし。
……でね……」



 ああ、長くなりそう。

 適当にあいづちを打っていると……。



「そういえば、エートちゃん、ヴァンとはどうなの?」

「……は?」



 矛先がこちらに向かってきたか。



「どうって、どういう……?」
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