【完結】お試しダンジョンの管理人 ~イケメンたちとお仕事がんばってます!~
待って。確かに、大人の男って感じで、
落ち着いていてかっこいいなぁとは思ってたけど!
頭ぽんぽんされて、甘やかされてドキドキしちゃったりもしたけど!
まさかのマオ!?
はっとして見ると、キヨコがにや~っと笑みを浮かべていた。
「もしかして……、エートちゃん、マオの方が好み?」
「ち、違うって! もう、キヨコ、からかわないで!」
ううう、顔が熱い。
ドンドンドン!
ノックの音。次のお客様だ。
わたしは熱くなった頬を冷まそうと、ぱたぱたと手であおぐ。
「ほら、キヨコ。
苦情もお願いもないなら、もうお引き取り願います、だよ!」
「は~い、分かった、分かった。じゃーねー」
キヨコがドアを開けると、入れ替わりにヴァンが入ってきた。
あれ、なんだか難しい顔をしてる? 不機嫌、とはまた違うような……。
何か問題が発生したのかな?