【完結】お試しダンジョンの管理人 ~イケメンたちとお仕事がんばってます!~
「うわ~、うわ~、ホントキレイだよ! ありがとう!」
さっそくつけてみる。
ちょうどデスクにスタンド型の鏡があったから、それを見ながら、角度を調節して……。
ほら、まるで頭に蝶が止まっているみたい!
「かわいい! どう? 似合ってる?」
「……悪くはないんじゃねーの。
ま、なんてったって、おれが作ったやつだしな。キレイで当たり前だ」
ちらっとこっちを見て、ヴァンはニヤリと笑った。
「えっ、ヴァンが?」
「ああ、ほら、おまえが拾ったシルフの羽で作った」
シルフって、風のエリアにいる、蝶の羽をもった、小人型のモンスターだったよね。
そういえば、今日の朝の掃除は風のエリアだったっけ。
ん? そうか、どこかで見たと思ったら、これ、
わたしが掃除の時に拾って、みとれてた羽だ!
回収したやつを使って、休憩時間中に作ってくれたんだ……。