【完結】お試しダンジョンの管理人 ~イケメンたちとお仕事がんばってます!~
 
 簡単なアクセサリーなら作れるって言ってたけど、これ、かなり凝った作りになってるよ……! 



「すごい、すごい!
 ヴァン、めちゃくちゃ器用じゃん。感動ものだよ!」

「感動って……。そんな、おおげさな」

「感動するって! ホントに、気に入った! 毎日つけるね」



 もうわたしは、だれからの目で見てもウキウキだったと思う。

 にへらって顔がゆるんでるのが自分でも分かるもん。

 そしたら、ヴァンが……。



「あー、おれさ、その、採用試験の時、『失格だ』って結構言ってただろ?
実はおれ、おまえみたいな、なんつーか……ひょろい女が管理人になるの、
反対だったんだ。モンスターたちがいて、
力がものをいうこのダンジョンで、この仕事、やっていけんのかって」



 あー、そうだったのか……。

 確かにわたし、力ないもんなぁ。

 ひょろいっていわれてもしょうがない。
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