【完結】お試しダンジョンの管理人 ~イケメンたちとお仕事がんばってます!~



「でも、おまえはムドーのカゼをみごとに解決してみせた。
力じゃなくて、話術でな。
それを見て、すげーじゃんって思ったんだ」



 え? ホントに?

 それって……。ヴァンが認めてくれたってことだよね?

 うれしくて、心がじわってあったかくなってきた。



「その髪飾りは、管理人になった祝いの品とでも思っておけ。
ま、今のところは仕事、よくやってるよ」



 そう言って、ヴァンはふわって笑った。

 青い目が優しい色をしていて、くちびるがやわらかな弧をえがいている。

 うわわわっ、なんか、いつもとのギャップがすごいんですけど!

 胸がきゅうってしめつけられる。

 さっき、キヨコに「ヴァンは兄貴みたいなもの」って言ったばかりなのに!

 美形のほほえみは、ある意味武器だよねぇ……。

 怖い怖い。

 そう思っていると、ヴァンに頭をぺしんとたたかれた。
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