【完結】お試しダンジョンの管理人 ~イケメンたちとお仕事がんばってます!~
……じゃなくて、見ていたら、
ノームたちはものすごい速さで、人型を作っていった。
泥人形を、横たえた状態で。
そうか!
立てて作ってたら、バランスがくずれるのが当たり前だ。
地面に寝かせるように、人型を作らないと、ダメなんだ。
それにしても、泥人形のサイズでかっ!
大人が縦に並んでふたり人分くらい?
まさに巨人って感じ。
ひょろ長いわけじゃなくて、
大きさに見合った胴体と手足を持っている。
わたしの今まで作っていたやつは、
わたしよりも小さいサイズだ。
子どもサイズ以下。
これじゃあ、冒険者たちの相手にならないよね……。
「ははは、おまえ。
顔! 泥ついてるぞ」
「え? どこどこ?」
わ、さっきの泥人形の頭が落ちた時についたんだ。
わたしがひじで顔をぬぐうと、ますますヴァンが笑い出した。
「くはっ、はははは。
こすれて、もっとひどくなってる」