【完結】お試しダンジョンの管理人 ~イケメンたちとお仕事がんばってます!~
「へーんだ。
ヴァンも顔、どろどろになっちゃえ!」
ヴァンも負けじと泥を蹴って、泥水をかけてくる。
ぎゃああ、もう、服どろっどろじゃん!
って、これか! メルダさんの「どろどろ注意報」!
占い、当たった!
ええい、こうなったら、泥団子を作って、おみまいしてやる!
それはヴァンもそう思っていたようで、すでに手に泥団子がある。
お互いにらみあい、タイミングをうかがっていると……。
「こら! 管理人ども! マジメにやれぃ!」
ビシャーンと雷が落ちたような声。
エルノックさんが、つるはしをふりまわしながら、プンスカと怒ってきた。
「わー、ごめんなさーい!」
わたしはあわてて仕事に戻った。
ヴァンも、はっとしたあと気まずそうにほほをかいて、
自分の泥人形のところに戻っていった。
そしてしばらく作業が続き……。
よし、できたー!