【完結】お試しダンジョンの管理人 ~イケメンたちとお仕事がんばってます!~



 ヴァンはそう言って立ち上がり、超大型ゴーレムのところへ駆け出した。

 行動速すぎ!

 ちょっとは怖いって、考えないのかな……。

 それは、ベテラン管理人の度胸なのかもしれないけど。



「こら、エート、さぼってんな! 
おまえもなんとかしろ!」



 はい、ごめんなさい。

 ちょっと現実逃避してました……。

 その間に、ヴァンが蹴りを繰り出していたけれど、
 ゴーレムはふらつきはするものの倒れなかった。

 えーと、えーと、どうしよう。

 わたしにヴァンみたいな力はないし、ゴーレムは人形だから、話は通じないし……。

 あ、そうだ、応援を呼ぼう!



「エートの名において、願う。
友よ、ムドーよ、あらわれたまえ!」



 床に魔法陣があらわれ、サラマンダーのムドーが出てきた。



「どうした、友よ。久しぶりじゃのぅ」
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