【完結】お試しダンジョンの管理人 ~イケメンたちとお仕事がんばってます!~
「おやすいごようであるぞ、エートよ。
ま、小僧もまあまあよくやったな。
わしがいなければ、何もできなかったじゃろうが……」
「うるせえよ。とっとと持ち場に帰れ」
もー、このふたりはなんでいつもケンカになるかな!
「とにかく、ありがとうね、ムドー。
エートの名において、友の助力に感謝する」
ムドーは、魔法陣に吸いこまれて消えていった。
あれ?
前召喚した時と違って、今度はふらつかないし、めまいもおきない。
もしかして、わたし、レベルが上がったのかな?
ポシェットから、マオからもらった、賢者のメガネってアイテムを取り出す。
これは、見た目はフツーのメガネだけど、冒険者の必需品。
これで、レベルや、状態異常かどうかを見ることができるんだって。
これをかけて、自分の腕を見てみると……。
『魔物使い レベル2 状態異常 なし』
という文字が浮かんで見えた。