【完結】お試しダンジョンの管理人 ~イケメンたちとお仕事がんばってます!~
ヤ、ヤッター! レベル上がってた!
ふふふ、今までしっかりお仕事してきたかいがあったよ。
「おおお!
さすがはエートの嬢ちゃんとヴァンどの!
助かりましたわい」
避難していたノームたちが、ぞろぞろと出てきた。
「いやー、本当にありがたい。
とくに、エートの嬢ちゃん。
アンタ、よくあのゴーレムの弱点を見つけ出したねぇ。
感心した!」
エルノックはそう言って、笑いながらばしばしとわたしの足をたたいた。
「嬢ちゃん、ぜひ、わしの友になってはくれんかの?
わしは、嬢ちゃんのその頭脳が気に入ったんじゃ!」
「え、ホント? ぜひ、お願いします!」
すると、ムドーの時みたいに、エルノックの体がオレンジ色に光った。
光は一直線に、わたしの右の手の甲へ向かってきて……。
手の甲に浮かんだのは、つるはしと小人を合わせたような紋章。