棲む家
ゾクリとA子の体に寒気が走る。コメント欄にも『怖ッ!』という言葉が次々と投稿されていく。そんな中、Mは満足げに笑っていた。
『おお、みんな怖がってくれてありがとう。俺、すぐにこの家で何かあったんじゃないかと思ってさ、事故物件をまとめてあるサイトで調べたんだよね。そしたらヒットしてた』
今から十年ほど前、Mが住んでいる家にはとある四人家族が住んでいた。しかし、父親はとある女性に独身だと偽って浮気をしており、その事実を知った浮気相手が家に突撃し、夕食を食べていた一家全員を殺害。その後、浮気相手もその場で自殺をしたというショッキングな内容のものだった。
「つまり、五人その家で死んでるってことね……」
おつまみを食べていたA子はその手を止める。まだまだおつまみは皿の上に残っていたものの、食べる気はすっかり失せてしまった。
『ヤバいよね〜。この家で五人も死んでるって知らなかったわ。幽霊が出る家って検索しても出てくるし、ヤバい家買わされたな〜って感じ』
『おお、みんな怖がってくれてありがとう。俺、すぐにこの家で何かあったんじゃないかと思ってさ、事故物件をまとめてあるサイトで調べたんだよね。そしたらヒットしてた』
今から十年ほど前、Mが住んでいる家にはとある四人家族が住んでいた。しかし、父親はとある女性に独身だと偽って浮気をしており、その事実を知った浮気相手が家に突撃し、夕食を食べていた一家全員を殺害。その後、浮気相手もその場で自殺をしたというショッキングな内容のものだった。
「つまり、五人その家で死んでるってことね……」
おつまみを食べていたA子はその手を止める。まだまだおつまみは皿の上に残っていたものの、食べる気はすっかり失せてしまった。
『ヤバいよね〜。この家で五人も死んでるって知らなかったわ。幽霊が出る家って検索しても出てくるし、ヤバい家買わされたな〜って感じ』