棲む家
心霊体験をしたというのに、Mはニコニコと笑って缶ビールを開けて飲み始める。その間、コメント欄には他に何か怪奇現象が起きたりしていないのか訊ねるコメントが多く目立った。
『怪奇現象?毎日のように起こってるよ〜。ラップ音、ポルターガイストは日常茶飯事、変な声が聞こえたり、影が見えるのももう慣れてきたかな〜』
幽霊との共同生活最高!そう言いながらMは椅子から立ち上がる。トイレに行くついでにおつまみになりそうなものを持って来ると言い、彼は部屋を出て行く。
『行ってらっしゃい』
そうコメントを送ってA子たちはMを見送った後、コメント欄で心霊現象について議論を交わしていく。Mが話題作りのために嘘をついていると言う人と、Mの家の心霊現象は本当だと言う人でコメント欄は割れ、論争が起きていた。
そんなコメント欄を、A子はどちらに加勢するでもなくただぼんやりと眺めていた。事故物件に住んでいると言うのにあんなにも笑うMのことを思い出し、人の心というものはすごいと感じていた。
『怪奇現象?毎日のように起こってるよ〜。ラップ音、ポルターガイストは日常茶飯事、変な声が聞こえたり、影が見えるのももう慣れてきたかな〜』
幽霊との共同生活最高!そう言いながらMは椅子から立ち上がる。トイレに行くついでにおつまみになりそうなものを持って来ると言い、彼は部屋を出て行く。
『行ってらっしゃい』
そうコメントを送ってA子たちはMを見送った後、コメント欄で心霊現象について議論を交わしていく。Mが話題作りのために嘘をついていると言う人と、Mの家の心霊現象は本当だと言う人でコメント欄は割れ、論争が起きていた。
そんなコメント欄を、A子はどちらに加勢するでもなくただぼんやりと眺めていた。事故物件に住んでいると言うのにあんなにも笑うMのことを思い出し、人の心というものはすごいと感じていた。