親愛なる魔王の君へ~転生したので、魔王の側近になります!~
八咫烏は、試練を受ける者はいつもよりも負の感情に支配されやすいのだと教えてくれた。それの影響で、色々と僕は変になってたらしい。

そして、父様の部屋に着いた僕は、皆に簡単に試練のことを話した。その後、父様は僕が試練を受けてる間のことを教えてくれる。

父様はカナタさんとエリカさんを連れて2人の両親と会って、話をしたらしい。そして、カナタさんとエリカさん、アーサーとティムとレオンさんは数日間ここに泊まることになったらしい。

「そういや、ルーチェ……今の髪の長さも似合ってるよ」

ティムが話しかけてきて、僕は「そうかな?」と首を傾げた。

「そうだな。俺は、今の長さの方が好きかも」

アーサーにそう言われて、僕はお礼を言って微笑む。

「……話は終わったかな?」

父様に話しかけられて、僕は「すみません」と空いてる場所に座った。

「ルーチェも戻ってきたことだし、いずなに八咫烏。そろそろ話してもらおうか?」

父様の言葉に、僕は首を傾げる。

『実は主人が試練を受けている間、予め皆に行ったんです。主人が起きたら、話したいことがある……と』

八咫烏は、皆に見える位置に移動しながら説明をしてくれた。

『話したいこと……それは、大魔王についてです』

八咫烏の隣に立って、いずなは言う。

「大魔王!?君たちは、大魔王を知っているの!?」

父様が、驚いたような声を出した。その反応を見て、エリカさんは「え?クロードさんは、魔王……だったんでしょう?」と首を傾げる。
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