親愛なる魔王の君へ~転生したので、魔王の側近になります!~
大魔王に会ったことがないの?、と言いたげだ。
「……えっと、大魔王は魔王を束ねるリーダーなんだけど、今まで会ったことないんだよね……」
「……そうなのか……」
『はい。今の大魔王は、正体を隠すためになのか、滅多に表には出ませんからね……ですが、僕は大魔王の正体を知っています。だから、僕は呪具使いを探していた……大魔王の手に、呪具が渡るのを阻止するために……そして、失ってしまった片割れを探すために』
いずなの言葉に続けるかのように、今度は八咫烏が話し始める。
『私といずなは、元々2つで1つだった。前の持ち主が亡くなった後、私たちは分裂をしたんです。主人の持つ指輪型の呪具と杖型の呪具。2つが揃うことで、真の力を発揮します。そして、私たちは主人にすべての力を貸すことにしました。それは、つまり……元の姿に戻ることを意味しています』
「……元々2つで1つ……真の力……何だか、ややこしくなってきたな」
僕が頭の中で話を整理しながら呟くと、アーサーは「つまり、ルーチェは覚醒するってことか!?」と興奮したように言った。
「……」
『というより、呪具の能力が向上する感じですね。主人、話が終わった後……私といずなと一緒に、とある場所に来て頂きたいのです』
「……えっと、大魔王は魔王を束ねるリーダーなんだけど、今まで会ったことないんだよね……」
「……そうなのか……」
『はい。今の大魔王は、正体を隠すためになのか、滅多に表には出ませんからね……ですが、僕は大魔王の正体を知っています。だから、僕は呪具使いを探していた……大魔王の手に、呪具が渡るのを阻止するために……そして、失ってしまった片割れを探すために』
いずなの言葉に続けるかのように、今度は八咫烏が話し始める。
『私といずなは、元々2つで1つだった。前の持ち主が亡くなった後、私たちは分裂をしたんです。主人の持つ指輪型の呪具と杖型の呪具。2つが揃うことで、真の力を発揮します。そして、私たちは主人にすべての力を貸すことにしました。それは、つまり……元の姿に戻ることを意味しています』
「……元々2つで1つ……真の力……何だか、ややこしくなってきたな」
僕が頭の中で話を整理しながら呟くと、アーサーは「つまり、ルーチェは覚醒するってことか!?」と興奮したように言った。
「……」
『というより、呪具の能力が向上する感じですね。主人、話が終わった後……私といずなと一緒に、とある場所に来て頂きたいのです』