親愛なる魔王の君へ~転生したので、魔王の側近になります!~
その笑みを崩さないまま、ルシフェルさんはビオラさんの方を見る。チラリとビオラさんの方を見てみると、ビオラさんはしんどそうにしてた。

そして、次にルカさんへと視線を移す。ルカさんは、そんなビオラさんをひどく心配そうに見つめてる。そして、ルカさんは視線を地面に落とした。

「……ルシフェル。そろそろ教えてよ……」

視線を地面に落としたルカさんは、ゆっくりとルシフェルさんを見る。僕も、ルシフェルさんへと視線を移した。

「教えるって、何を……?あ、もしかして……俺が破壊神を復活させようとする理由?だから、教えないって言ったじゃん」

「えっ、お前……破壊神を復活させようとしてんのか?」

ギルバートさんが、声を出す。ギルバートさんに目を移したルシフェルさんは「うん。そうだよ」と今度は優しく微笑んだ。

「……クラルの話は、本当だったのか。ずっと嘘だと思っていた」

ギルバートさんの言葉に、クラル様はムッとした表情でギルバートさんを見つめてる。そんなクラル様を見て、ギルバートさんはケラケラと笑った。

「……仲間割れか?面白いね」

2人の様子を見て、ルシフェルさんは状況を楽しむかのように笑う。

「……ルーチェ、この状況……どうする?」
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