親愛なる魔王の君へ~転生したので、魔王の側近になります!~
僕は「ありがとうございます」と返すと、アーサーたちがいる庭へと向かった。

「……ルーチェ、良かった。目を覚ましたんだね」

僕の姿に気がついたティムは、僕に近づくと安心したように微笑む。

「2人とも、ごめんね」

僕が謝ると、ティムは「大丈夫だよ」と笑みを崩さずに言った。

「色々なことがあって疲れていると思うから、今日の特訓はもう休みにするよ。夕飯まで、好きなことをしていて良いよ」

父様の言葉に僕は「分かりました」と返すと、アーサーとティムを連れて僕の部屋に戻る。

この数日間は、いつもよりも楽しくなりそうだ!
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