思い違い

思い出

砂利道を歩く音が好きだった


ジャリ ジャリ ジャリ

合わせてくれる歩幅



歩きや自転車ではそんなに遠くには行けなかったけど

二人でどこまでも行ける気がしていた

夕暮れに染まる校庭の裏道



誰にも見られず
思いきりくっついていられるから

「温かいね」って言ったら
目を細めて見つめ返してくれた


車では通れない
あの砂利道の音が


忘れられないような、もう思い出せないような…
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