キミはもういない 【短編】
私は伸二の手紙の少ない空間に私からのメッセージを書いた。
『健次、みんなに愛されてるね。私もみんなに負けないくらい健次のこと愛してるからね。
私ね、健次が私から離れたって思った。
でもちがったよ。
健次は今でも私のそばにいる。
薬指の指輪がその証拠だよね。
だから……安心して。
これからも健次を忘れない。
忘れたくない。
私は健次の分も強く生きるから。
ちょっとの辛抱だよね。
待ってて!必ず会いに行くから。
健次……大好きだよ。アヤ』
今の私の想いを伝えた。
健次を悲しませたくない。
だから……
強く生きなきゃ!
私は笑顔でその教室を出た。