キミはもういない 【短編】
教室を出ると伸二とトモちゃんがいた。
「伸二、これ……伸二が考えたの?」
「おう!先生にめっちゃお願いしてな!やっぱ俺らにとってもアイツはでけーから。」
「私が言うことじゃないけど、ありがとう。ほんと……ありがとう。」
「泣くなよなぁ〜!」
「ごめんって!伸二の手紙、最高だったよ!」
「え〜!私もみたい!」
「バカ!恥ずかしいから見んな!」
「伸二のケチ〜!アヤどんなのだった?」
「こら!アヤ言ったら許さねーぞ!」
「え〜どうしょっかなぁ。」
「てめえ〜!」
「ちょっと私だけ知らないなんて伸二ひどい〜!」
「伸二ひどい〜!」
「あぁ〜もう帰るぞ!」
「逃げた〜!」
「アヤ、元気なってよかった。心配したんだから!」
「トモちゃん……。」
「伸二の手紙がそれだけよかったってことだね!」
「うん!」
「帰るか!」