溺愛ヴァンプはピュアな彼女を本能よりも愛し抜きたい。
「このきゅるきゅるのおめめ、ぷにぷにさが残る愛らしいほっぺた、何よりこの身長!
間違いない、6歳の頃の小宵だよ!!」
マオちゃん、何故そこまで正確にわかるのでしょうか……。
でも、私も5,6歳くらいに見えますね……。
朝起きたら幼児化しているだなんて!!
一体どういうことですか!?
「私っ、どうしてしまったのでしょう!?」
「昨日なんか変なことなかった?」
「変なこと?特になかったと思いますけど…」
「本当に!?いつもと違うことなかった!?」
「り、リユくんと夜電話をして、デートの約束をしてしまいました……」
「チッ」
何故舌打ちされたのですか!?
「リユの奴め……。他には?」
「ええっと、そういえば電話の後に極月さんと会いましたね」
「えっ極月イリアと?」
「はい、私の髪にゴミがついていたとかで取ってくださいました。優しい方ですよね」
「……。」
けれどマオちゃんは難しい表情で思案されていました。
「極月イリアの仕業なんじゃないの?」
「ええっ!?」
「だって魔族のあいつなら魔法で小宵を子どもに変えることできるんじゃない?」
「でも、何のためにですか?」
「わからないけど、リユの彼女だから妬んで嫌がらせしたのかも」