溺愛ヴァンプはピュアな彼女を本能よりも愛し抜きたい。


* * *


翌朝。
目をこすり、うーんと伸びをして起き上がりました。

起きてすぐに体の違和感に気づきました。


「元に戻ってない……?」


夜中に大きくなったら困ると思って、マオちゃんが着せてくれたパジャマはブカブカのまま。
スマホのカメラで自分を映してみたら、やっぱり子どものままでした。


「マオちゃーーん!!」

「あ、おはよう小宵……」

「マオちゃん、わたし……っ」

「あれーー!?ロリのまま!?」


そうなんです……!!
確実に24時間経っているはずなのに!!

何故でしょう!?


「小宵、リユに電話かけれる?」

「は、はい」

「TV電話でかけてみて」

「わかりました!」


朝からごめんなさい、と思いながら電話をかけてみました。
リユくん、起きているでしょうか……?


「ふぁい……?」

「……っ!!」


きゃーーーー!!寝起きのリユくんです……!!

リユくんは低血圧で朝に弱いので、まだ眠気まなこ。眠そうにしながら画面を覗く姿が、なんてかわいいのでしょうか……!

寝癖がかわいいですし、シャツから覗く鎖骨は何だかとても色っぽくて……6歳児には刺激が強すぎます!!


「リユ、起きろ。ついでに皐月は?」


こんなに色気抜群の寝起き姿を見て、何も思わないのはマオちゃんだけではないですか?


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