御曹司は部下の彼女に仕事も愛も教えたい

 叔父さんが笑ってる。

 「……お前、あんな年上が好きか?」

 「そうですね、年下、同い年、と比べたら絶対年上です」

 「お前、いくつだっけ?」

 「今年、二十五になります」

 実は浪人しているので、ひとつみんなより上。でも博士は大学院卒だから更にかなり上。

 「そうか。俺と九歳違うな。俺も年上だが、どうだ?」

 歩きながら聞くこと?足がもつれた。歩いてたら酔いが回ったみたい。
 腕を本部長に取られた。顔が近い。

 「そんな潤んだ目で下から見るな。俺だって男だ。わかってんのか?」
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