御曹司は部下の彼女に仕事も愛も教えたい
「香那?あ、ごめん。そういうつもりじゃないから。香那のペースでいいよ、口が滑った、ホントごめん」
私は香那を見つめて呟いた。
「ううん。今わかった。私逃げてただけだったんだなって。でも、本部長は私を守ってくれてる。その気持ちに今は素直に甘えようと思う。近いうちにきちんと返事する」
「……香那。そうか、やっぱり告白されてたんだね?」
「ううん、好きとか言われてないよ」
「え?何それ?」
「でも……私をプライベートでも育てたいって言ってた」
佐知が真っ赤になってる。
「ひえー何それ?ひゃー、すごいね。普通の若い男の人が言ったらやばい人になりそうだけど、あのフェロモン満載で椎名本部長が言うなら殺し文句になる。大人だなー。それは、香那びっくりしたでしょ」