御曹司は部下の彼女に仕事も愛も教えたい
新たな提案
翌週、本部長が私に小さい声で言った。
「母が一度お前と食事したいと言っていた。言っておくが付き合っていることは言ってないぞ」
「それならどうして一緒にお食事を?社交辞令なら別に断って頂いていいですよ」
「……いや。何かお前の書いたパンフレットを見たらしく、仕事のはなしがあると言っていた。あの人はそういうひらめきみたいなものがあって、お前のパンフの商品は絶対売れるとこの間食事したときに予言していた。その通りになっただろ」
「すごいお母様ですね。予言者?」
「父とは違う経営者の素質を持ち合わせた人だ。自分でも社長になると言っていたんだから、自覚があるんだよ。ある面尊敬する」
彼の横顔を見ると、本当に尊敬しているのがわかる。そうだよね、周りから反対されても離婚してまで。
「わかりました。何か理由があって私に会いたいと言って下さってるっていうことですよね?」
「たぶんな」