御曹司は部下の彼女に仕事も愛も教えたい
私の顔色を見た本郷さんは、びっくりしたように咳払いしてごまかした。
心配そうに橋本君が私を見てる。それより、なんだかわかんないけど本部長が私をじっと見ている。
それ以降、橋本君と私がペアになり、清水さんと本郷さんがペアとなって書類などを作り始めた。
「水川、ちょっといいか」
椎名本部長が私の横にきた。立ち上がってついて行く。小部屋へ入る。
向かい合って面接のように座った。
「吉崎から聞いていると思うが、俺の秘書みたいな仕事を吉崎がつわりのときお前にやってもらっていたよな」
「はい、そうでしたね」
「吉崎はイベントが終わるころには産休へ入る。お前にその後の俺の仕事すべてを頼む」
「え?ええー!?」