御曹司は部下の彼女に仕事も愛も教えたい
「それでね、実は仕事の提携をしないかと思って、今日は水川さんをお誘いしたのよ」
「……え?」
「何だと?」
お母様はこちらを見ながらにっこり笑う。
「うちの新しいマンションが三丁目に出来るんだけど、その中の部屋をいくつかそちらの調理家電や調理器具付きの部屋として売り出そうかと思っているの」
「え?」
「ふふふ。この間コマーシャルやってたでしょ。あれを実現させるのよ。ああいうキッチンをモデルルームのように作って、それを込みで販売するのよ」
すごい!いいアイデアだと思う。本部長はじっと聞きながら考えている。
「いいと思います!調理器具や家電の色を統一するとかして、キッチンの内装をそれに合わせてみるとかどうですか?それとか、ファミリータイプとか新婚タイプとか熟年タイプとか色々なパターンが作れそう。面白そうです」