御曹司は部下の彼女に仕事も愛も教えたい

彼の独占欲

 その週末。

 彼がパソコンで内覧の物件を探しておいたから、一緒に見ようと言ってマンションへ来るように言われた。
 この間はドアの前までだったので、中に入るのは久しぶりだった。

 しかも、彼女になってから初めてマンションへ呼ばれたので、それなりに緊張した。
 駅前に彼が迎えに来ていて、そのまま昼ご飯を一緒に食べて、スーパーで少し買い物をしてからお邪魔した。

 相変わらず広く、そして綺麗な部屋。
 この間は暗かったからよくわからなかったけど、リビングの窓も広く、昼間は遠くまで見渡せてとても気持ちがいい。

 「例の家政婦さんはいつ来ているんですか?」

 「ああ、ウイークデイに来てもらっている。今月までにしてもらうかもしれないが……」

 「……え?」

 「お前、近くに越してくるんだろ?あの発言は嘘か?」

 私が赤くなってうつむくと、後ろに回って私にパソコンの画面を見せてくる。
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