御曹司は部下の彼女に仕事も愛も教えたい
鬼上司の素顔
イベントに出す商品をあらかた決めて、いよいよ橋本君とパンフレットなどの試作をはじめた。
とりあえず、案を出してそれぞれでやっていくのだが、一般的な案内部分は私が考えて、素材についての説明は橋本君が考えるということにした。
そうはいっても、広報だったわけじゃないし、今までのイベントのパンフを参考に考えている。
「どうだ?進み具合は?」
会議の終わった本部長が、私達のところへ聞きに来た。
「こんな感じです」
私は試作しているパンフの内容を三種類パソコンで見せた。
「ふーん。この文章を考えたのは誰だ?橋本か?」
橋本君が頭を振った。