御曹司は部下の彼女に仕事も愛も教えたい

鬼上司の素顔

 
 イベントに出す商品をあらかた決めて、いよいよ橋本君とパンフレットなどの試作をはじめた。

 とりあえず、案を出してそれぞれでやっていくのだが、一般的な案内部分は私が考えて、素材についての説明は橋本君が考えるということにした。

 そうはいっても、広報だったわけじゃないし、今までのイベントのパンフを参考に考えている。

 「どうだ?進み具合は?」

 会議の終わった本部長が、私達のところへ聞きに来た。

 「こんな感じです」

 私は試作しているパンフの内容を三種類パソコンで見せた。

 「ふーん。この文章を考えたのは誰だ?橋本か?」

 橋本君が頭を振った。
< 19 / 283 >

この作品をシェア

pagetop