御曹司は部下の彼女に仕事も愛も教えたい

 「香那。彼とどういう関係?」

 「え?直属上司なの……」

 「ふーん。今後の連絡はお前でいい?お前がこの部屋使うんだろ?」

 「そうだけど……」

 英嗣さんが戻ってきた。私達をじっと見ている。

 「いかがでしたか?」

 「ああ、いいんじゃないか。どうだ、香那?」

 「ええ、いいと思いますけど……ここ家賃いくらなの?」

 私が史人に聞くと驚いた顔をされた。

 「香那は知らないで、内覧していたの?」
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