御曹司は部下の彼女に仕事も愛も教えたい

 「っ……」

 私の手をそっと外すと目の前には彼の顔。
 目をつむると優しい口づけが落ちてきた。

 「さあ、力を抜いてすべて俺に任せておけ」

 そう言うと、身体中にまんべんなく触れて、私が十分に準備が出来てこらえきれなくなったのを見計らい入ってきた。
 久しぶりだったが、こんなに丁寧に愛されて、身体も気持ちもここまで高まったことはなかった。

 彼もスイッチが入ったかのように、私を何度も求めて離さなかった。

 「ああっ、ダメ、そこ触ったら」

 「香那お前……そんな目で見られたら……」

 彼と共に何度もてっぺんに登って、気付いたら彼に抱かれながら眠ってしまった。

 「……か……な……香那、おい」

 身体を揺すられ、目を覚ました。
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