御曹司は部下の彼女に仕事も愛も教えたい

 「あ、寝ちゃった。今何時ですか?」

 「すまん、俺も気付くのが遅れた。もう九時だ」

 「ええ?!」

 「帰るだろ?」

 「はいそうします……でもお腹すいた」

 彼は私がベッドで呟いたのを見て、身体を折って笑い出した。

 「ククク。お前はいつでもお前らしくていいな。そういうところが俺の気に入ったところだよ」

 むー。また、絶対褒めてない。ほっぺたを人差し指でつつかれた。

 「何、ふくれてるんだ。そういうところが可愛いと言ってんだよ」

 私は彼を見て、びっくりして恥ずかしくなり布団の中にもぐった。
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