御曹司は部下の彼女に仕事も愛も教えたい

 「おい、水川」

 ぼーっとしてたら声がかかった。

 「は、はい」

 「お前、この文章自分で考えたのか?」

 「え、そうですけど……変ですか?前のパンフレットよりちょっと話し言葉風に変えたんです。若いご夫婦が読むから」

 「……すごいな。お前文才あるんだな。それに、キッチンでの子供との料理場面。お前の夢なのか?」

 「へ?あ、そうですけど……」

 「すごいですよね。俺も驚いたんですよ」

 橋本君が言った。うそー褒められてる?嬉しい。
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