御曹司は部下の彼女に仕事も愛も教えたい

 私の怒りっぷりに彼は驚いた顔をして、箸を置いた。

 「……すまん。本郷から今日聞いて驚いた。想像するだけで腹が立って、気が狂いそうだ。今日は俺に香那を補充させてくれ」

 英嗣さん……。

 「わかったわ。でも信じてほしいな。英嗣さんよりいい男なんてあんまりいないから……」

 嬉しそうにはにかんでる。

 「よし、早く食え。いい男が後でたっぷり可愛がってやる」

 そ、それは困るな。最近、激しくて私ついていけない。

 「あの……明日も朝早いから、手加減して下さい」

 「まあ、考えておく」

 「なにそれ……そうだ、あちらの女性課長も英嗣さんのこと大好きだから、明日気をつけてね」
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