御曹司は部下の彼女に仕事も愛も教えたい

ふたりの夢


 「香那、おかえり」
 
 「ただいま」

 博士と佐知と食事して彼の部屋へ戻った。

 今日は金曜日。
 会社の仕事もある程度一区切り付いた時期で、ゆっくり週末を過ごせるのは久しぶりだった。

 「お夕飯どうしたの?」

 テーブルが綺麗に片付いている。

 「ああ。ちょっと、椎名不動産の物件に寄ってきたんで軽く食べてきたんだ」

 「そうだったんですね。お疲れ様」

 彼はすでに入浴済み。ソファーでお酒を飲んでいた。
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