御曹司は部下の彼女に仕事も愛も教えたい
私は橋本君を見て、言った。
「橋本君。私の担当の文章は校正まで出来てるんだけど、あとは橋本君の図や表の色なんかを指定するところを決めてもらったら全部お任せするけど、いい?」
「わかった。やっておく。吉崎さんのほうも任せろ」
「橋本、すまないな。通常業務の出来ないのは残していいから。フロアの奴に頼んでおく」
「わかりました」
本部長は私を見た。
「行くぞ、水川。十分後に地下の駐車場へ来てくれ」
「はい。わかりました」
私はバタバタと片付けて、フロアへ戻ると資料などを持って準備をして出た。