御曹司は部下の彼女に仕事も愛も教えたい
「すみません。ありがとうございました」
「疲れは少し取れたか?」
「はい。元気百倍です」
「そうか。それは良かったな」
そう言うと、荷物を持って降りた。
すでにトラックが来ていた。
急いで荷物を下ろすと、カートに乗せてフロアの裏へ運びこんだ。
重い荷物をカートで運ぶのを本部長がやってくれて、私は種類別にリストチェックをしながら棚にその荷物を入れていく。
フロアの裏にあるスチールの棚が天井近くまである。
そこへ段ボールを入れていく。下の方はいいのだが、背が低いので中々頭の近くまで持ち上げられない。肩の辺りの棚まで持ち上げたとき、支えられなくて後ろへ倒れそうになった。