御曹司は部下の彼女に仕事も愛も教えたい

 「今日はゆっくりでいい。怪我だけは気をつけてくれ。出来ないことは頼ってくれていいから」

 「はい。今日は本部長優しいですね。うっかりすると惚れてしまいそうです」

 にっこり笑って言うと、本部長が固まっている。

 「本部長?」

 「いいから、早くやろう」

 そう言って、チェック表をつかみ取ると確認をはじめた。

 「よし、大体確認出来た。水川お前のほうはどうだ?」

 「……うーんと」

 リストにわからないところがあるんだよね。

 「おい、どうした?」
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